2024年1月スタート予定の新NISA。
使い勝手の悪かった現行NISAとは一変、非課税投資枠も大幅に増えかなり自由度の高い投資ができるようになりました。
いろんな使い方が考えられるので逆にどうしたら良いのかわからない・悩むという方も多いハズ。
まだ開示されてない部分があったりシステム構築中で不明な点もあるのですが、現在判明していることをベースに
細かい話は抜きにして結局どうするのが一番簡単でベストなのか?僕はこうします!!
という事を考えたので紹介したいと思います。
全くの投資初心者さんもマネするだけで(完全パクリOK)新NISA始められるように解説しますので参考にしてみて下さい。
新NISAのおさらい
まずは新NISAの概要をさっと確認しておきましょう
- 制度は恒久化/非課税期間は無期限
- 非課税枠は再利用可能
- 生涯投資上限額は1800万円
- 年間投資枠は最大360万円
- 現行NISAとは別制度として開始
日本の投資制度大改革となりましたね。金融庁ナイス!!
新NISAの概要:金融庁サイト
新NISAの効率的な使い方
新NISAの一番効率的な使い方としてはなるべく早く生涯非課税枠1800万円を使い切って長期で寝かせて運用することです。
具体的に僕がやろうと思っているのは
・つみたて投資枠で120万円
・成長投資枠で240万円
合計360万円を年初に一括投資でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)=通称:オルカンを買う。これを5年繰り返して(360万円×5年=1800万円で非課税枠を全消費)あとは放置運用します。
仮に年率5%(※)で運用できれば追加投資一切無しで30年で1800万円→8000万円近くまで増えます。
これぞ複利マジック!!
※過去30年間に世界株式は9.5倍の上昇・年率換算で7.5%成長しました。当ブログでは少なく見積もって期待運用率5%を用いてます。
過去統計・金融理論的には全世界株式に「長期・分散・積立・低コスト」で投資すれば、かなりの確率でお金が増えることが期待できます。
金融庁サイトにも過去20年間毎月1万円全世界株式に投資してたら元本240万円が786万円に増えてたよって結果が載ってます。全世界株式強し。
新NISAの概要:金融庁サイト
自分自身、いま積立投資歴12年で全世界株式投資を実践中ですが、これくらいの資産を作ることができてます(含み益は2000万円)。投資はオルカン1本でOK。
毎月定額積立がおすすめ
5年で1800万円投資はちょっと極端な例で、ふつうは毎月定額積立投資でやっていくことになると思います。
入金力がものを言うのは間違いないですが、同じくらい重要なのがいかに長く運用できるかです。
投資可能額は人それぞれだと思うので、余裕資金内で構わないのでなるべく長期間運用することを目指しましょう。
例えば月5万積立だと1800万円使い切るのに30年かかって最終的に4000万円になります。
月3万積立だと1800万円使い切るのに50年かかって最終的に8000万円になります。
生涯非課税枠1800万円全部使い切る必要もなくて、月1万積立て50年やればそれだけで2000万円問題も簡単に解決します。
新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つがありますが、つみたて投資枠だけで1800万円を使い切ることも可能なので、難しいこと考えずにひたすらつみたて投資枠で1800万円目指してオルカンを買い続けるのが1番シンプルでわかりやすいと思います。
それからボーナスや臨時収入でまとまった資金ができた時は成長投資枠を使ってスポット一括購入するとなお良いです。
クレカ積立てがおすすめ
そして積立投資やるならポイント還元があるぶんクレカ積立でやったほうがお得。
おすすめの証券会社はSBI証券です。積立代金を三井住友カードで決済するとポイントがもらえます(楽天カード等はSBI証券と提携していないので使えません)。
さらにSBI証券は投資信託の月間平均保有額に応じてポイントがもらえる投信マイレージというサービスがあります。
僕はSBI証券メインで使っているんですが、投資信託を持っているだけで毎月1500Pくらい貰えてます。
楽天証券だと残高に応じてポイントがもらえるみたいのはありません。本来は金融機関なんてどこでも良いんですけど(投資で大事なことは別にある/何に投資するかとかどれだけ長く運用できるかとか)、どこでやっても同じだからこそより多くポイントがもらえるSBI証券でやったほうがいいと思います。
具体的な買付手順なんですが、これは2024年1月のスタートに向けて現在絶賛システム構築中。
現時点ではまだどういう実装・画面になるのかわかっていないので、これはまた分かり次第ご紹介したいと思います。
とりあえず新NISAに向けて今できる準備としては
- SBI証券の総合口座開設
- 現行NISA口座開設
- 三井住友カード発行
- SBI証券にクレカ登録
の4つをやっておけばOK。
年末になってやろうとか年明けてやろうとか思っていたら全然手続き進まないと思います。ただでさえ投資関連の手続きは面倒で時間がかかるのに、新NISA開始のタイミングでかなりの人が動くはずななので超混雑するはずです。
多分12月にやってたら間に合いません。11月でもちょっと怖い気がします。
今できることは今のうちにやっておきましょう。
現行NISA口座を持っている人は今の金融機関に新NISA口座が自動開設されるようになっています。
つまり「現行NISA口座開設」 = 「新NISA口座開設」ということになります。
なので、以下では現行つみたてNISAの口座開設方法を紹介します。
新NISA準備編
それではここからSBI証券口座開設〜クレカ登録までの手順解説に入ります。
(すでにSBI証券口座開設済でクレカ登録済ませてる方は読み飛ばしてもらってOKです)
1.SBI証券の総合口座開設
少しややこしいんですが、つみたてNISAを始めるには「つみたてNISA口座」だけを開設すればいいのではなく、前提としてその証券口座の総合口座を持っておく必要があります。
イメージ的には総合口座の中につみたてNISA口座を開く感じです。
なのでSBI証券の総合口座を持っていない方は、まずはここから口座開設手続きをして下さい。
開設手続きを進めていると「特定口座」という項目で納税パターンを選ぶ必要があります。
どれがいいかわからない方は、これはとりあえず一番上の「開設する(源泉徴収あり):初心者マーク」を選んでおけばOK。
これを選んでおけばSBI証券が代わりに源泉徴収し、確定申告してくれるので自分で確定申告する必要がなく楽です。
それから住信SBIネット銀行口座・新生銀行の口座も同時申し込みますか?みたいなのが出てきますが、これは必須ではないのでどちらも「申し込まない」でも問題ないです。
取引プラン「スタンダード」or「アクティブ」を選ぶ箇所に関しては、これは個別株取引に関わる設定になります。投資信託しかやらない方は関係ないのでどっちでもいいので適当に選んでおいて下さい。
ちなみにSBI証券は総合口座開設時に、つみたてNISAの口座も同時開設できるようになっています。
先程の口座開設リンクを進めていくと途中で、「NISAの選択」という欄が出てきます。
ここで「つみたてNISAを申し込む(無料)」にチェックを入れておくと、総合口座とつみたてNISAが同時開設できて手間が省けますよ。
2週間もすればNISAの開設お知らせが来るのでのんびり待っておきましょう。
税務署の審査が終わるとSBI証券のお知らせ欄に「NISA口座 開設審査完了のお知らせ」(下の画像)が届くのでちょくちょくチェックしておいて下さい。
2.つみたてNISAの口座開設
SBI証券口座は持ってるけどつみたてNISA口座はまだ作ってないという方は、SBI証券にログインすると画面右側のメニューに「つみたてNISA開設」のボタンがあるので、ここからつみたてNISA口座開設を進めて下さい。
3.三井住友カード(NL)作成
SBI口座開設と同時に三井住友カード作成もやっておいて下さい。
カードの種類は主に3券種あるので簡単に解説します。
- 三井住友カード(NL)
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- 三井住友カード プラチナプリファード
三井住友カード(NL)
年会費無料カードで始めたい方は一択で三井住友カード(NL)を選んでください、積立額の0.5%分のポイントが付与されます。
三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友カード ゴールド(NL)だと積立額の1%分のポイントが貯まります。
年会費5,500円(税込)かかりますが
①一度でも年間100万円以上利用すると翌年以降の年会費が永年無料に
②毎年、年間100万円の利用で10,000ポイント還元(継続特典)
という特典があるのでクリアできそうならゴールドがおすすめ。
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
三井住友カード プラチナプリファード
年会費33,000円(税込)の三井住友カード プラチナプリファード。
ポイント付与率は積立額の5%と最も高く、月5万円クレカ積立決済するとそれだけで年間3万ポイントもらえます。※つみたてNISAの上限額は年間40万円までとなります。
さらに毎年、前年100万円の利用ごとに1万ポイントをプレゼント(最大4万ポイント)、特約店での利用で追加ポイント(最大10%還元)、コンシェルジュサービス、選べる無料保険など特典がかなり充実しています。
3カードのポイントを表にまとめました。カード選びの参考にしてみてください。
三井住友カード (NL) | 三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード プラチナプリファード | |
---|---|---|---|
年会費 | 0円 永年無料 | 5,500円(税込) 年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料 | 33,000円(税込) |
クレカ積立 ポイント 付与率 | 0.5% | 1% | 5% |
継続ポイント | なし | 毎年、前年100万円の利用で1万ポイントプレゼント | 毎年、前年100万円の利用ごとに1万ポイントプレゼント(最大4万ポイント) |
どんな人におすすめ? | クレカ積立ポイント付与率0.5%でもいいから年会費無料カードでやりたい方 | 月間8.4万円以上(年間100万円以上)利用される方。 翌年以降の年会費が永年無料になる上、クレカ積立ポイント付与率も1%に上がるから | 年間決済額が多い方。 年会費33,000円かかっても、クレカ積立ポイント高付与率5%やその他の特典などトータルで考えると充分元は取れるはず |
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
クレカ登録方法
無事につみたてNISAの口座開設が終わってクレジットカードが手元に届いたら、まずはSBI証券にクレジットカードを登録しましょう。
SBI証券にログインして
①投信
②クレカ設定
③カードを登録する
の順でクレカ登録をします。
規約確認ページに遷移するので、さーっと読んでからチェックマークを入れて、取引パスワードを入力。「同意して本人確認へ」をクリック。
するとVpassログインを求められるのでIDとパスワードを入力してログインして下さい。
Vpassは三井住友カード向け会員アプリで、SBI証券でクレカ積立するためにも必須のアプリ。
事前にアプリをダウンロードして会員登録を済ませておいて下さい。
VpassのIDとパスワードは初期登録の際に、自分で設定するので忘れないようにメモしておきましょう。
VpassDLはこちらからどうぞ。
Vpassログインに成功すると、クレカ積立の同意書が出てくるので読んで問題がなければ「同意する」をクリック。
「クレジットカードのご登録が完了しました」という表示が出るので、これでクレカ登録作業は終了です。
「クレジットカード管理へ」をクリックすると、「三井住友カード」が登録されていることが確認出来ました。
文字起こしすると面倒そうに見えますが、画面表示に従って必要項目を入力していくだけなので簡単です。
※クレカ設定の前にVpassアプリのダウンロードと登録が必須なので、まずこれから先にやっておいて下さい。
以上、SBI証券にクレジットカードを登録する設定でした。
SBI証券で新NISAを始めるには、準備段階として4つやることがあります
- SBI証券の総合口座開設
- つみたてNISAの口座開設
- 三井住友カード(NL)作成
- SBI証券にクレカ登録
口座開設とクレカ作成はどっちが先とかないので、同時進行で手続き進めちゃってOKです
現時点で新NISAの準備としてはここまでやっておけば完璧。
先にも書いたように、現行NISAの口座開設を済ませていれば新NISA口座も自動開設されるので、あとは口座開設を待って開設されたタイミンで新NISAのクレカ積立設定をすればいいです。
このクレカ積立設定はSBIのシステムが公開され次第、ここに追記させていただきます。
金融機関を変更したい場合
中にはいま楽天証券でつみたてNISAやってるけど、新NISAはSBI証券でやりたいみたいな人もいると思います。
その場合は今年中に楽天証券からSBI証券へのNISA金融機関変更手続きを済ませておく必要があります。
これをやっておかないと楽天証券に新NISA口座が勝手に開設されちゃいます。
年内に変更手続きを済ませておけば新NISA口座は変更後の金融機関(この場合SBI証券)に自動開設されるので必ず済ませておきましょう。
ただしこの変更手続きは制度上10月1日以降しかできないと決まってます。
詳しい変更手続き手順や注意事項はこちらにまとめてあるので御覧ください。
現行NISAで買ったものはどうしたらいい?
すでに現行NISAで投資やっておられる人もたくさんいると思うんですが、すでに買い付けたものに関しては
・つみたてNISAは20年
・一般NISAは5年
・ジュニアNISAは子供が成人するまで
完全放置運用でOKなので売らずに持っておいたほうが良いです。
ちなみに新NISAへのロールオーバーはできません。
現行NISAぶんを売って新NISAで買い直すのは意味がないどころか、せっかくの非課税運用メリットが消えてしまうので損でしかないのでやめておきましょう。
どういうことかというと、現行NISAと新NISAは全くの別制度で非課税枠も別物になります。
例えば僕は現行一般NISAで600万円の非課税投資をしてるんですが、それとは別に新NISAでは1800万円の非課税枠が与えられるので、トータルの生涯非課税枠は2400万円になります。そしてできれば600万円と1800万円の両方の非課税枠でできるだけ長く運用したいわけですよ。
もし現行NISAの600万円を売ってその資金で新NISAに投資した場合、その時点で現行NISAの非課税メリットは終了しちゃいます。かと言ってそのぶん新NISAの非課税枠が増えるわけでもありませんし、一つも得なことはないわけです。
なので現行NISAで買ったものは非課税運用期間が終わるまで保有し続けることをおすすめします。
特定口座で運用しているものがあって新規資金で360万円埋めることができない場合は、特定口座を売却して一旦現金化してから不足分を埋めることを検討してみて下さい。
例)新規資金で200万円投資できたけどあと160万円枠が余っている、みたいな時は特定口座160万円ぶん売って新NISAに回すイメージ。
利確して税金払ってでも新NISAで新たに買い付けたほうが、将来に渡る非課税運用によるメリットの方が大きい可能性があるので。
現行NISAはやっておいたほうが良い
ということはですよ、これを裏返していうと現行NISAの非課税枠はできるだけ消費しておいたほうが得であるということでもあります。
例えば今年1年だけでもつみたてNISA満額40万投資していれば(20年後には期待値的には106万円に増えてます)、新NISAの1800万円と合わせて1840万円の非課税枠になるわけです。
ジュニアNISAなら80万+1800万円=1880万円です。
これは完全に先行者利益なので、現在余裕資金があってNISAをやってない方は、今すぐ口座開設して非課税枠マックス使い切っておいたほうが良いです。
現行NISAはやらずに新NISAを待つのはみすみす今の非課税枠を捨てるようなもので機会損失です。
現行NISAの新規買付は2023年12月で最後なのでいまのうちにやっておきましょう。
こちらも丸パクリで始められるようにわかりやすくまとめてあります。
つみたてNISAの始め方
ジュニアNISAの始め方
最後に
僕の愛書でもある投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」のまえがきにこんな一文があります
個人投資家にとっては個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方がはるかに良い結果を生む
今の時代、情報が多すぎていろんなことに手を出したくなると思うんですが、個人が無難に資産形成を達成するにはやっぱりこの世界株式に投資してじっくり増やすというのがベストな選択だと思います。
興味ある方おられましたら、ぜひ一緒に資産運用やっていきましょう。
まずはこちらから口座開設して、はじめの一歩を踏み出してみませんか?
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