サーバー移行って面倒で敷居が高いイメージがあると思いますが、conoha wingの「かんたん移行」ならワンクリックで全データの移行が可能。
このブログもかんたん移行機能を使ってダウンタイムゼロでエックスサーバーからconoha wingに乗り換えることができました。
FTPやデータベースとか一切触らなくてもいいし、専門知識も必要ありません。途中DNSとかSSLとか聞き慣れない用語が出てくるかも知れませんが、焦らずに一つ一つ処理していけば大丈夫。
この記事ではダウンタイムなしでエックスサーバーからconoha wingへ移行する方法を多くの画像と共に紹介します。
なぜconoha wingに乗り換えることにしたのか
当ブログは以前エックスサーバーで運用していたのですが、正直速度的に満足できてませんでした。
ワードプレスの設定をいじったりキャッシュ系プラグインを利用したりと対策を取りましたがそれでも限界があり、いよいよサーバー移転先を探し始めました。
自分はサーバーの知識はないので細かいスペックの数字はわかりません。一番重要なのは処理速度と安定性。
ツイッターやグーグルで色々と調べた結果、レンタルサーバーの中ではどうやらconoha wingが圧倒的に一番早いらしいとのこと。
2位より2倍速いって・・・
画像引用:conoha wing公式サイト
料金も以前のエックスサーバーとほぼ変わらないし、やらない理由はないなと。そんな感じで移行を決意。
実際の移行作業時間は小一時間程度で終わりました。
サーバー移行後の速度の変化こんな感じです。
はたのブログをエックスサーバーからconohaWingに移行した結果
・モバイル 33 → 43
・PC 68 → 91元速度がショボいから(テーマのせい)、スコアはあれだけど、パーセントで考えるとすごい上がった。体感的にも違いがわかるほどです pic.twitter.com/bCAE335lTQ
— はた (@hata_blog) December 28, 2019
ちょっと前置きが長くなってきましたが、これから本題に入っていきます。
「UpdraftPlus」でバックアップをとる
ただ自分はちょっと心配性なので、万が一の不具合などを考えて移行前に全サイトデータのバックアップを取って一定期間保管するようにしています。
バックアップ不要という方はこちらをクリックしてください。サーバー移行手続きステップへ飛びます。
「UpdraftPlus」というプラグインで簡単にバックアップを取ることができます。
公式サイトUpdraftPlus WordPress Backup Plugin
こちら無料で使えてデータベース・サイトファイル・画像まですべてワンクリックで保存してくれます。
プラグインをインストール・有効化すると「Press here to start」というポップアップがてくるのでクリックします。
ポップアップが出ない場合は管理画面左の「設定」→「UpdraftPlus Backups」をクリックでもOKです。
続いて「今すぐバックアップ」をクリック。
・Include your database in the backup
・Include your files in the backup
の2つにチェックが入っていることを確認したら「今すぐバックアップ」をクリック。
バックアップ取得が終わると次のような画面が表示されるので、「その他」→「お使いのコンピュータにダウンロード」を順にクリック。
Zipファイルがパソコンに保存され、これで無事バックアップできました。
念の為このファイルはサーバー移行が終わってもしばらく保存しておきましょう。
conoha wing「かんたん移行」を使ったサーバー移行手続き
それではここから移行の手順を解説していきます。
ざーっと項目をあげるとこんな感じです。
- conoha wingに申し込む
- conoha wingに独自ドメインを追加する
- 追加したドメインDNSのIPアドレスを変更する
- 「かんたん移行」でサイトをconohaにコピーする
- ドメインのネームサーバーを変更する
- ドメインにSSLを設定する
- DNS設定を元の情報に戻す
あと一つ重要事項ですが、サーバー移管が完全に終了するまでサイトファイルをいじったり記事修正はしないでください。
ステップ1.conoha wingに申し込む
まずはconoha wingに申し込んでアカウントを作成してください。
14日間の無料お試し期間があって、もし何か気に入らないことがあれば途中解約もOKです。
アカウント開設は個人情報や決済方法を入力していくだけなので問題なくイケるはずです。
ただ、ここで迷うのがプラン選びだと思います。
画像引用:conoha wing公式サイト
自分は一番安いベーシンクプラン(¥1,200)にしました。プランによって速度の違いはないらしく、月間100万PVとかなければこれで十分みたいです。
プランの変更はいつでもできるので、PVが伸びてきてさばききれなくなってきたなと感じたタイミングで上位プランに変更すればよいのではないでしょうか。
ステップ2.conoha wingに独自ドメインを追加する
アカウント開設ができたらconoha wingにドメインを追加します。
管理画面の左「サーバー管理」→「ドメイン」→「+ドメイン」をクリック
「新規ドメインを追加」を選んで移転するサイトのドメインを入力します。
その下の無料独自SSLは「利用しない」で大丈夫です(利用するを選んでもエラーになります)。SSLの設定は最後に行います。
ステップ3.追加したドメインDNSのIPアドレスを変更する
サーバー移行中のダウンタイムを発生させない為にも、ここの作業は非常に大切です。
ネットワークの専門的な話になるので何をやっているのか仕組みまで理解する必要はありませんが、画像を参考にしながら慎重に行って下さい。
移管元のサーバーIPアドレスを調べる
まずは移管元であるエックスサーバーにログインして
「サーバー管理」→「サーバー情報」を開きIPアドレスをコピーします。
IPアドレスをコピー
エックスサーバーの管理画面はもう閉じて大丈夫です。
追加したドメインDNSを書き換える
次にconoha wingの管理画面にもどります。
「DNS」→ドメインリストにある赤枠で囲ってる「値」の部分をメモしてください(一旦書き換えてあとで元に戻す必要があるので)。TTLの部分は触らなくて大丈夫です。
メモったら、その2箇所に先程コピーしたエックスサーバーのIPアドレスを入力して保存します。
これでDNSの変更はおわり。
ステップ4.「かんたん移行」でサイトをconohaにコピーする
続いてconoha wingの「かんたん移行」を使って元サーバーからconohaの方に全データをコピーします。
以下のサイトは移行できません。
- WordPressのバージョンが3.8.5より古いサイト
- PHPのバージョンが5.3より古いバージョンを利用しているのサイト
- マルチサイト機能を使用したWordPress
- ダッシュボードログイン時に二段階認証(ロボット認証)を行っているサイト
- プラグインインストール時にFTP情報を必要とする設定のWordPress
- WordPress.comからの移行
- ダッシュボードから画像投稿が出来ないサイト
移行元のサイトにて以下のプラグインを利用している場合にエラーとなる可能性があります。
- Yet Another Related Posts Plugin
- WassUp Real Time Analytics
- WordPress Popular Posts
- wp slims stat
- Broken Link Checker
- count per day
管理画面左「サイト管理」→「サイト設定」→「+アプリケーション」をクリック。
必要な情報を入力していきます。
・アプリケーション → WordPress
・インストール方法 → かんたん移行
・バージョン → 5.3.0
・移行元URL → 元サイトのURL
・サイトURL → wwwなし
・移行元ユーザー名 → ワードプレス管理画面にログインするときのユーザー名
・移行元パスワード → ワードプレス管理画面にログインするときのパスワード
・データーベース名 → 自由に決めてOK
・データーベースユーザー名 → そのままでOK
・データーベースパスワード → そのままでOK
ワードプレス管理画面にログインするときのユーザー名
最後に「保存」をポチっ!
元サイト管理画面にログインして「ユーザー」→「あなたのプロフィール」→「新しいパスワード」でパスワードを変更したらイケました。
サイトのサイズにもよりますが移行は数十分かかることも。途中経過はステータスで確認もできます。
・・・と思ったらまたまたエラー。
いくら時間が経っても移行が進まず、「予期せぬエラーが発生しました」とのメッセージが。
原因はプラグイン「WordPress Popular Posts」のデータベース肥大。データが大きすぎてダメだったようです。DBの知識がある方は直接データベースをいじって容量を減らしてもいいかも知れませんが素人が下手に触ると危険なので、一旦プラグインを削除してしまうと良いと思います(同時に肥大化したデータベースも削除される)。
サイト移行が完全に終わった時点で改めてプラグインをインストールし直せばOKです。
他にも肥大化したバックアップファイルがエラーを起こすことがあるようです。
ステータスが100%になったらコピー終了。「基本設定」→「動作確認URL」をクリックするとコピーされたサイトの動作を確認することができます。
元サイトと全く同じように表示されたらOK
ちなみにこの時点ではconoha wingのサーバーにサイトがコピーされただけです。ブラウザでURLを叩いて表示されるサイトはまだエックスサーバー上にあるデータになります。
ステップ5.独自ドメインのネームサーバーを変更する
自分はムームードメインを使っていますが、やることは他のドメイン屋さんでも同じです。
管理画面の「ドメイン一覧」から移行サイトのドメインを選択
エックスサーバーを使っている場合は下の画像のように「ns1.xserver.jp」といったネームサーバーが並んでいると思いますが、これをすべて変更していきます。
ここに
- ns-a1.conoha.io
- ns-a2.conoha.io
- ns-a3.conoha.io
と入力します。4~6は空欄のまま。
最後に「ネームサーバ設定変更」をポチ。
これでネームサーバーの変更は終わりです。ドメイン管理画面は閉じてしまって大丈夫です。
ステップ6.ドメインにSSLを設定する
続いてconoha wingの管理画面に戻ります。
今度は「サイト管理」→「サイトセキュリティ」→「無料独自SSL」へ行ってください。
「OFF」になっているのを「ON」に切り替えます。
SSLの設定が成功したらこのようなポップアップが表示されます。
「失敗しました」というエラーが表示されるかも知れませんが、時間をおいて再度トライしてみてください。
自分は数サイトconoha wingに移行しましたが、すぐにSSL設定できたサイトもあれば1日かかったサイトもありました。
エラーが出る場合は気長に待ちましょう。
ステップ7.DNS設定を元の情報に戻す
SSL設定ができたら次が最後のステップになります。
ステップ3で変更したconoha wingのDNS設定を元にもどします(下画像の赤枠「値」の部分)。
元のIPアドレスがわからなくなった場合、「サーバー管理」→「契約情報」→「IPアドレス」で確認することもできます。
はい、これでサーバー移行は終了です。
サイトの見た目は全く同じなので、ホントに移行できてるのかな?というかたはSEOチェキでサイトURL叩いてサーバー情報を確認してみてください。
サーバー情報のところにconoha.ne.jpと表示されますから。
まとめ
自分はこの手順で数サイトconoha wingに移行しましたが、全てダウンダイムゼロでミスなく終わらせることができました。
途中DNSやらIPアドレスやら普段触ることがない設定をいじることが必要がありましたが、それ以外は「かんたん移行」のワンクリックでデータがコピーできるのはホント楽。
conohaさん、相当頑張ってる!(笑)
以上、ダウンタイムなしでエックスサーバーからconoha wingに移行する手順でした。
~14日間無料お試しあり~
・・・ってここまで来て最後に言うのもなんですが、実はconohaの公式サービスで移行代行を有料で行ってもらうことも可能。
料金は1サイト6,980円から。面倒くさそうとか、自分でできる自信がないという方はいっそこちらにお願いしたほうが確実・早い・楽かも知れません。