R1ヨーグルトのインフルエンザ予防効果について徹底的に調べてみた

ヨーグルト生活

R1ヨーグルトがインフルエンザ予防に効果があるらしい

そんな話を聞いたことがありませんか?

実際「R1ヨーグルト インフルエンザ 予防」等のキーワードで検索すると「R1ヨーグルトはインフルエンザの予防に効果的です」といった内容のブログやサイトが数多く出てくるのですが、その殆どは「~らしい」とか「~のようです」「~と言われています」「~と思います」といった主観的でその根拠となる引用元さえ明記していないページばかりでした。

個人ブログを運営している自分が言うのも何ですが、私自身そう言ったサイトははっきりって信用しません(少なくてもかなり疑って読みます)。

そこでちゃんとした研究リサーチにもとづいてR1ヨーグルトの摂取効果が示されているものはないかと調べたところ、明治の公式サイトに試験結果が掲載されているではありませんか。

今回はそのレポートの内容を見ながら「結局R1ヨーグルトはインフルエンザ予防に効果があるのか?」という答えを探っていきたいと思います。

明治公式サイト 乳酸菌1073R-1株試験結果

R1ヨーグルトの効果・効能 驚きの4つのメリットと効果的な飲み方

2020.11.16

R1ヨーグルトはインフルエンザ予防に効果があるのか?

結論から言うと「R1ヨーグルトはインフルエンザ予防に効果がある」ということが明治の公式サイトに明記されています。

その根拠はマウスを対象に行なった実験と、ヒトを対象に行った実験の両方で統計学的に有意な結果を得ることができたことに基づいています。

それぞれ2つの実験結果を簡単に紹介します。まずはマウスを対象に行われた実験。これは北里大学(山田陽城教授、永井隆之講師)との共同研究で、マウスを新型インフルエンザと同タイプのA型H1N1亜型のインフルエンザウイルスに感染させる実験を行った結果において認められたものです。

この調査では感染させる21日前から感染後4日まで、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトか同乳酸菌が産生するEPSをマウスに与えて、水を与えた群と比較して観察しました。

するとマウスにこの乳酸菌を使用したヨーグルトを予め与えておく事で、インフルエンザウイルス感染後の生存率が向上したのです。水を与えて比較対照としたマウスが感染後10日以内で全滅しているのに対して、ヨーグルトを与えたマウスでは、感染後の生存率も上昇し、生存日数も長くなることが確認されました。

またインフルエンザウイルスの増殖の指標となる感染性ウイルス価(感染力のあるウイルスの数)を測定。インフルエンザウイルスに感染させて4日後の肺の中の感染性ウイルス価を、ヨーグルト(1日0.4ミリリットル)を与えたマウスと、水を与えたマウスで比較しました。

するとヨーグルトを与えたマウスでは、水を与えたマウスに比べ明らかにウイルス価が低下していました。EPSを与えても、ヨーグルトと同様の結果が得られました。またウイルスに感染した後に、マウスの脾臓細胞(免疫細胞の集まり)のNK活性を測定したところ、ヨーグルトやEPSを与えると、活性が上昇することが確認されました。

感染性ウイルス価の低下

試験の結果として「乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルト、EPSともに、宿主の自然免疫(NK細胞)を活性化し、抗インフルエンザウイルス活性を発現することが確認されました!」とちゃんと明治に公式サイトに掲載されています。




ヒトを対象とした検査では効果があったのか?

とは言え上の実験はあくまでもマウスを検体として行われたもので、当然ながら「ヒトでも効果があるの?」という疑問が湧いてきます。

そこで別の研究では健康な方にインフルエンザワクチンを接種する3週間前から乳酸菌1073R-1株を使用したドリンクヨーグルトを毎日飲用してもらい、インフルエンザワクチン接種前後に体内で作られたインフルエンザワクチン株に対する抗体の抗体価測定をおこなっています。

そしてその結果が以下になります。

乳酸菌1073R-1株を使用したドリンクヨーグルトを毎日飲用した方は、未発酵の酸性乳飲料(プラセボ)を飲用した方に比べて、インフルエンザA型H1N1、B型のワクチン株に対する抗体の抗体価が高く、通常とは異なる推移を示しました。これは乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトが、インフルエンザワクチン接種後の抗体価をより高めるためのアジュバント(※)として働き、インフルエンザワクチンの効果を高める可能性があるということを明らかにしたといえます。

※主剤の有効成分がもつ本来の作用を補助したり増強したり改良する目的で併用される物質

引用:乳酸菌1073R-1株試験結果

「インフルエンザワクチンの効果を高める可能性がある」とはっきり明記されています。

学級閉鎖・インフルエンザゼロの例も

その他NHKでも取り上げられ有名になった調査もあります。山形県舟形町、佐賀県有田町の健康増進活動に対する協力の一環として、両町の保育園・幼稚園児、小中学生全員、関係職員の方に1073R-1乳酸菌(以下、R-1乳酸菌)を使用したヨーグルトを、給食時または登校時間中の可能な時間帯に継続摂取したところ、「R-1乳酸菌」を使用したヨーグルトを継続的に摂取している佐賀県有田町の園児・小中学生では、学級閉鎖ゼロ・山形県舟形町においてもインフルエンザのウイルス感染報告はゼロという結果になりました。全国的にインフルエンザ流行シーズンに入ったとされている期間にこの数字はすごいですよね。

また明治は2005年から2007年にかけて両町で60歳以上の方を対象にした「R-1乳酸菌」を使用したヨーグルトの長期摂取の効果について同様の調査をおこないました。

その結果、「風邪をひきにくくなった」など風邪症候群の罹患リスク低減効果を確認。この結果については、学術誌に論文として掲載されました(British Journal of Nutrition <2010>, 104, 998-1006)。

ヒト試験においても免疫機能の重要な部分を担うNK細胞を活性化する効果(免疫機能賦活効果)のあることが複数の機関の共同研究において実証されています。

R1ヨーグルトは継続的な摂取が必要。

様々な研究においてR1ヨーグルトの免疫機能向上効果は実証されていることがわかりました。

やはりR1ヨーグルトはインフルエンザ予防に効果があるんですね。ただし一つだけ注意点があります。

それは「R1ヨーグルトの効果を享受するためには継続して摂取する必要がある」という点です。今回紹介した調査でも、2ヶ月とか3ヶ月・中には1年にも渡ってR1ヨーグルトを継続摂取しています。

普通に考えても2,3日食べたからと言って効果が出るわけないというのはわかります。

だいたいR1ヨーグルトにかぎらず乳酸菌は腸に届く前に胃酸にやられて死んでしまう事が多く、生きて腸に届いてもいづれは死んでしまいます。やはり継続的に食べないと効果が出ないんですね。

でもR1ヨーグルトってちょっと高いし(あんな小さなカップなのに130円くらいします)、冬は結構店頭でも売り切れていることも多いですよね。

そこで裏技を紹介します。それは市販のヨーグルトメーカーを使ってR1ヨーグルトを自宅で大量生産する方法です。この方法を使えばR1ヨーグルト1パックと牛乳1本あれば1LのR1ヨーグルトを作ることができます。

ヨーグルトメーカーもいろんな種類の物がありますがアマゾンで3,000円くらいで購入できるもので誰でも簡単に作ることができます。実際、我が家でもヨーグルトメーカーを使ってR1ヨーグルトを量産して毎日美味しく頂いています。

詳しい作り方の手順は下の関連記事に詳しくかいてありますので良かったら御覧ください。

最強のコスパ!ヨーグルトメーカーを使ったR1ヨーグルトの作り方

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