モンベルのトレッキングポール(登山ストック)「アルパイン カーボンポール アンチショック」を購入して実際に登山で使ってみたレビューです。
登山用のストックと言えば、レキやブラックダイアモンドといったメーカーのアイテムが人気のようですが、なんと言っても高いですよね(その分機能は良いのでしょうが)。
今回初めてのトレッキングポールを購入したのですが、いきなり高価なものを買う勇気がなかったので比較的安価な(と言っても1本8,000円くらいします)モンベルの「アルパイン カーボンポール アンチショック」を手に入れました。
感想としては軽くて山歩きが快適になるおすすめアイテムだと思います。
モンベルのストック購入を検討中の方など参考になると思います。是非最後までお読みください。
モンベル「アルパイン カーボンポール」3つの特徴
モンベルの公式サイトの内容と多少かぶりますが、「アルパイン カーボンポール アンチショック」の特徴は3つあります。
- 超軽量
- 高い強度
- アンチショックシステム
1.超軽量
まず購入に際して実際にモンベルの店舗に出かけていろいろとストックを手に持ったりして見比べてきました。そこで「アルパイン カーボンポール」を手にとって感じた第一印象は「めちゃめちゃ軽い」ということでした。「アルパイン カーボンポール」モデルはカーボン繊維を用いた軽量モデルなんですね。
同じモンベルの他の登山ストックと比較してみるとこんな感じです。
ストックモデル名 | 重量 | 価格(税抜) |
---|---|---|
アルパイン カーボンポール アンチショック | 184g | ¥7,800 |
アルパインポール | 260g | ¥4,600 |
アルパインポール アンチショック | 236g | ¥5,000 |
アルパインポール カムロック | 260g | ¥4,800 |
アルパイン フォールディングポール | 237g | ¥7,300 |
数字で比較してみても違いは一目瞭然ですが、実際に手にとって見た感じも明らかに「アルパイン カーボンポール」がダントツに軽いのがわかります。これは一度手に取ってみたら、他のが重く感じて使えないレベルです。
登山に行くならなるべく荷物の重量は減らしたいし、特に泊りの山行や冬の登山はどうしても荷物が多くなりがちなので、少しでも重量を減らすという点でもこのカーボンポールを選ぶ理由はあるでしょう。
値段もモンベルのストックの中では高い方ですが、山では軽いことは正義です。軽量化のためなら多少の出費も仕方ないと割り切れば納得できる価格ではないでしょうか。
2.高い強度
7001超超ジュラルミンの芯を剛性に優れるカーボン繊維強化樹脂で包み込むことで、高い強度を実現しています(なんか「超超ジュラルミン」って名前もすごいですよね)。
実際に強度を確かめるために岩に叩きつけてみました!なんてことはさすがにできませんが、7000系のジュラルミンといえば航空機などにも使われるくらい強度のあるものです。
3.アンチショックシステム
このモデルには内蔵スプリングによる衝撃吸収システムが採用されています。この機能は必要?と初めは思っていたのですが、実際に使ってみると手首や腕・肩への負担が軽減されたのは実感できます。
登山中はあまり意識しないかもしれませんがストックを突くたびに地面から手を通して体に振動が伝わってきます。1日に何千回・何万回もやる動作ですから積もりに積もって全身にかかる負担は結構なものです。
特に手首なんかは一番影響を受ける部分でアンチショックシステム付きとなしのストックではだいぶ体にかかる負担は違うので、やはりアンチショックシステムはあったほうが良いと思います。
「アルパイン カーボンポール アンチショック」使用レビュー
山登りを初めた頃はなんとなく「あのストックって使うのが恥ずかしい、とか自分は若いし体力あるから必要ない」なんて思っていたのですが、最近はけっこうみんな使っているしそんなに良いもんかな?と思って騙さた気分で買ってみました。かと言って激安のモノを買って失敗したくはなかったので信頼できるモンベルの中でもそこそこ高いストックを購入したわけです。
それでさっそく日帰り登山で使用してみたのですが、超快適じゃないですか!バランスの崩しやすい起伏に富んだコースでは真価を発揮してくれます。特に軽いという点でこの「アルパイン カーボンポール」にしてよかったなと感じています。
シングルで使ったことないですが、やはりバランスも考えると2本持っていたほうが良さそうです。登山道は足元が悪いのでどうしても体が左右に動いてしまい全身に疲労が溜まってしまうんですが、2本あればそういったことも軽減できます。
意外と重要なのがグリップ部分。ここって長時間に渡って握ることになる部分なので手にしっくりする・しないで快適度/疲労度もちがってきます。このストックのグリップ部分はE.V.Aフォームを使用しているので素手で握ってもすべりにくく、しっくりと手ににじみます。人間工学に基づいて設計されてるなって感じです。
疲れが軽減されるという効果は明らかにありますね。特に下りでは膝に掛かる負担がものすごく軽減されます。重たい荷物を背負っているときなんかはホント必須です。転びそうになった時に何度救われたことか、足が4本になったと考えることもできます。両手でトントンつきながら歩いていると腕の推進力でなんかスピードもでてリズミカルに歩けて気持ちいいです。
使用サイズは105~130cm。収納時のストックの長さは約62cm。ザックの横に収納してもちょっと先っちょが飛び出るくらいなので電車やバスの移動の際でも気になることはありません。
まとめ
1本1万円を余裕で超えるような高価なストックは使ったことがないので比較はできませんが、初めてのストックとしては十分に機能性の高いものではないでしょうか。初めて使ってみてストックのパワーを思い知らされましたが、はじめから買っておくべきだったと後悔しています。
軽くて丈夫。モンベルという品質的にも安心できるメーカーのものなのでおすすめです。まだストックを使ったことがない方は一度お試しください。ほんと良いですから。